光の絆プロジェクト

光の絆プロジェクト

  • facebook
  • twitter
  • お問い合わせ

障害を越えて、国や文化を越えて

日韓ランナーが視覚障害者とともに100kmマラソンにチャレンジします。

たいちょうと韓国人伴走

11月21日、ソウル市衿川区の河川敷でウルトラマラソン大会「Korea Cup100」が開催されます。この大会に日韓2人の視覚障害者、3人の個性ある日韓ウルトラランナーが、ひとつのチームを結成して走ります。日韓の視覚障害者には、それぞれを国籍の異なる伴走者がサポートします。障害と国籍が異なるランナーたちが一体となって過酷なレースにチャレンジします。

自らの限界に向けてトレーニングに励み、様々な工夫を凝らし、障壁を乗り越えようとする姿勢において、障害や国籍の違いは意味をなしません。互いに違いを認め合いながら、ひとりひとりが輝く世界がそこにあります。

障害をもつ人たちを「気の毒な人たち」、国や文化が異なる人たちを「付き合いにくい人たち」と決めつける人がいるとしたら、その考えが思い込みであることに気づいてもらいたい---障害と健常、日本と韓国をつなぐ懸け橋になりたいと願いながら、メンバーは走ります。

チームには、韓国ウルトラマラソンの第一人者である沈在徳選手、世界中でパフォーマンスを繰り広げるプロレスラーランナーの三州ツバ吉選手、若手女性ランナーで頭角を現し始めた宮﨑喜美乃選手が加わり、ふたりの視覚障害ランナーを大いに盛りたてます。

後援 公益財団法人日韓文化交流基金

チーム「光の絆」メンバー 紹介

監督
張成道(日本/韓国)
事務局長
西川雅明
医療アドバイザー
亀井智貴
視覚障害者
1)シン・ヒョンスン(韓国)
  伴走:亀井智貴(日本)、山田高志(日本)、西川雅明(日本)
2)影澤哲二(日本)
  伴走:リー・ジョンホ(韓国)
単独走
3)沈在徳(韓国) トップアスリート ハセツネ優勝
4)三州ツバ吉(日本) プロレスラー、南極、砂漠等完走
5)宮﨑喜美乃(日本)女性 柴又、伊豆ジャーニー等 100kmサブ10

第6回 Korea cup100kmの概要

開催
2015年11月21日(土)
コース
9.1kmの周回コースを11周(河川敷の平坦なコース)
制限時間
12時間
参加人数
171人(2014年度)
大会主催
韓国ウルトラマラソン連盟(KUMF)
IAUの後援を受けて設立された韓国のウルトラマラソン組織。会長は、チョン・ボヨン氏。 URL: http://www.kumf.kr/home/index.php

日韓合同チームでウルトラマラソン出場 レース結果報告

やまたかとシン・ヒョンスン

日韓ふたりの盲人ランナーを国の異なる伴走者がサポートしながら走る韓国100kmプロジェクトの結果は、韓国の盲人ランナー、シン・ヒョンスン選手が12時間18分で走りました。そして、日本の盲人ランナー、影澤哲二選手は93km地点で無念のリタイアでした。

シン選手のタイムは、大会ルールで決められた制限時間12時間を越えているので、正式記録ではありません。しかし、シン選手は過去に50kmまでしか走った経験のないランナーです。初めて100kmに挑戦して最後まで走れたことは大きな喜びだったと語っています。「スタートしたときは不安で一杯でした。最初はコミュニケーションが難しかったですが、日本の伴走者の方々がうまくリードしてくれたおかげでストレスを感じず走ることができました。水分や食糧の補給、路面状況を知らせる合図など徹底して気を使ってくれました。記念すべき初挑戦を今回の日本の伴走ランナーと走れて本当に光栄です。今日出会った日本の方たちとまた是非走りたいと思います」シン選手の言葉です。

たいちょうと韓国人伴走

一方、影澤選手は90kmを過ぎたところで、脹脛から腿に掛けて立っていられないほどの激しい痙攣に襲われ、何度も倒れこみました。ゴールまであと数キロだったのですが、走行不能な状態になりました。「このレースは自分ひとりのものではありません。障害があっても、言葉が通じなくても100kmを走れることを多くの人に示したい気持ちがありました。たいちょうとリー・ジョンホ何とかしたかったのですが、どうにもなりませんでした。情けなく思いました。でも、伴走ランナーのリー・ジョンホ選手は私を必死に励ましてくれました。痛む脚をマッサージしてくれました。献身的に支えてくれようとする姿に心を打たれました」と影澤選手は語っています。

たいちょうとリー・ジョンホ

日韓の両盲人ランナーの結果はタイムオーバーとリタイアなので、記録としては「完走」になりません。チームの記録証も出ません。しかし、記録はともかく、言葉が理解できなくても一緒に走ることによって互いに相手の気持ちがわかり、支え合えることを、今回チームメンバーたちは体感できました。この経験を、多くの人たちに伝え、国が異なっていても互いを気遣う気持ちを共有できることを今後も示していきたいと思います。

なお、チームの中で単独で走った沈在徳選手は7時間27分で優勝、宮﨑喜美乃選手は10時間35分の好タイムで女子4位でした。
korea100kmの映像 YouTube≫

レース結果(Korea Cup 100km)

国籍・属性名前タイム伴走
韓国・盲人シン・ヒョンスン12時間18分山田高志、亀井智貴、西川雅明
日本・盲人影澤哲二93kmリタイアリー・ジョンホ
韓国・単独沈在徳7時間27分
日本・単独・女子宮﨑喜美乃10時間35分
日本・単独三州ツバ吉90kmリタイア